「Citrix ADC」などに深刻な脆弱性、パッチ未提供 - 早急に緩和策実施を
「Citrix ADC(Application Delivery Controller)」および「Citrix Gateway」にリモートよりコードの実行が可能となる深刻な脆弱性が含まれていることがわかった。
両製品は、「NetScaler ADC」や「NetScaler Gateway」としても知られる製品。両製品において現在サポート中のバージョンに、認証なしに任意のコードが実行可能となる「CVE-2019-19781」が明らかとなったもの。
同脆弱性を発見、同社へ報告したPositive Technologiesは、リモートより容易に悪用できる脆弱性であると指摘。アカウントなど入手することなくインターネットより1分以内に内部ネットワークへ侵入が可能になるという。
Citrixより、共通脆弱性評価システムのCVSSのスコアは公表されていないが、同社の分析では最高値である「10」に値すると説明。158カ国で少なくとも8万の企業がリスクにさらされる可能性があると警鐘を鳴らした。
Citrixでは脆弱性の判明を受け、アップデートの準備を進めているが、12月26日の時点で公開に至っていない。同社は緩和策をアナウンスし、利用者に対して早急に実施するよう呼びかけている。

Positive Technologiesが公開した脆弱性の影響を示すヒートマップ
(Security NEXT - 2019/12/27 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
「n8n」に深刻なRCE脆弱性 - 乗っ取りや情報漏洩など広く影響
「Microsoft Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を修正
「Firefox」に複数脆弱性、アップデート公開 - 「クリティカル」との評価も
Cisco製品のゼロデイ脆弱性、国内スパム対策サービスで不正アクセス被害
「PHP」に複数脆弱性 - 修正版「同8.5.1」など公開
WatchGuard製UTM「Firebox」のVPN脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明
