OSSプロクシ「Envoy」に深刻な脆弱性 - 「Istio」にも影響
オープンソースのプロクシソフトウェア「Envoy」に深刻な脆弱性が明らかとなった。同ソフトを利用する「Istio」にも影響があり、それぞれアップデートがリリースされている。
同ソフトウェアに3件の脆弱性が明らかとなったもの。「Kuberenetes」でマイクロサービスを提供する「Istio」についても、同ソフトをコアコンポーネントとして利用しており、脆弱性の影響を受ける。
「CVE-2019-18801」は、「HTTP/1」へ対応した構成でヒープオーバーフローが生じる脆弱性。共通脆弱性評価システムである「CVSSv3」のスコアは「9.8」。脆弱性の重要度はもっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。
さらにNULLポインタを参照する脆弱性「CVE-2019-18838」やポリシーのバイパスが生じる「CVE-2019-18802」になど、重要度「高(High)」の脆弱性2件も明らかとなった。
開発チームでは、これら脆弱性を修正した「同1.12.2」がリリースをリリース。あわせて緩和策などをアナウンスした。今回のアップデートを受け、「Istio」も「同1.4.2」をリリースしている。
(Security NEXT - 2019/12/25 )
ツイート
PR
関連記事
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み