Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Chrome」ゼロデイ脆弱性、水飲み場攻撃「WizardOpium作戦」に悪用

Googleがパソコン向けに提供しているブラウザ「Chrome」に脆弱性「CVE-2019-13720」が見つかった問題で、同脆弱性が「水飲み場攻撃」に悪用されていることがわかった。

「CVE-2019-13720」は、いわゆる「Use After Free」の脆弱性。最新版となる「Chrome 78.0.3904.87」にて他脆弱性とあわせて修正された。

同脆弱性を発見、報告したKasperskyによると、同脆弱性は韓国語で配信されているニュースサイトのメインページで「水飲み場攻撃」に悪用されていたという。

攻撃者は、同サイト上へシンプルな「JavaScript」を挿入。リモートより別のスクリプトを取得し、攻撃対象にあてはまるか確認し、プロファイルと一致した場合にのみ、同脆弱性を悪用して実行ファイルをダウンロード、実行させる。

問題の実行ファイルは、暗号化した上で画像ファイルに偽装。ダウンロード後に復号化され、実行されるしくみだった。感染後はコマンド&コントロールサーバと通信し、さらに別のモジュールをダウンロードする。

(Security NEXT - 2019/11/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み