Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

WP向けプラグイン「Rich Reviews」に対するゼロデイ攻撃が発生中

コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「WordPress」向けに提供されていたプラグイン「Rich Reviews」に未修正の脆弱性が存在し、攻撃キャンペーンが展開されていることがわかった。

「同1.7.4」および以前のバージョンにおいて、オプションアップデート機能に格納型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在し、未修正の状態となっているもの。

Defiantによれば、認証なしに脆弱性を悪用することが可能で、同社では4月以降、不正なコードを挿入する攻撃キャンペーンを観測しているという。外部サイトへリダイレクトしたり、不正なポップアップ広告を表示するマルバタイジングを展開していた。

「Rich Reviews」に関しては、セキュリティ上の問題からWordPress.orgにおいて3月11日より公開が中止されている。開発元のNuanced Mediaは、修正版の開発に取り組んでいるとアナウンスしているが、公開は早くとも10月以降になる見込み。

同攻撃キャンペーンでは、同プラグインに限らず、「Yuzo Related Posts」「WP Live Chat Support」「Form Lightbox」など少なくとも10種類以上のプラグインにおける脆弱性が標的とされている。さらに別のプラグインが標的となる可能性もあり、警戒が必要だ。

(Security NEXT - 2019/09/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

インフラアクセス制御基盤「Teleport」に認証回避の脆弱性
XML処理ライブラリ「libxml2」に複数の脆弱性
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
「RICOH Streamline NX PC Client」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も