法人向け「ウイルスバスター」狙う攻撃が複数発生 - 設定無効化のおそれ
トレンドマイクロの法人向けセキュリティ対策製品に明らかとなった既知の脆弱性を狙う攻撃が、複数確認された。トレンドマイクロやセキュリティ機関では、アップデートや影響の有無を確認するよう利用者へ呼びかけている。
問題の脆弱性は、「ウイルスバスターコーポレートエディション」および「ウイルスバスタービジネスセキュリティ」に明らかとなったディレクトリトラバーサルの脆弱性「CVE-2019-9489」。
同脆弱性により、同製品の任意のファイルを操作することが可能。管理コンソールへ管理者権限でログインされたり、検索設定を変更されるおそれがある。「10」が最高値である共通脆弱性評価システム「CVSS v3」におけるスコアは「7.5」、影響度は「高」とレーティングされている。
対象製品は、「ウイルスバスターコーポレートエディションXG SP1」「同XG」「同11.0.SP1」および「ウイルスバスター ビジネスセキュリティ10.0」「同9.5」「同9.0」。同社では同脆弱性を4月4日に公表し、修正用のクリティカルパッチを配布している。
すでに複数の悪用が確認されていることから、同社やセキュリティ機関では注意喚起を実施。対象となる製品を利用している場合は、修正パッチを適用するとともに、管理コンソールへログインし、検索設定の無効化など、意図しない変更が行われていないか確認するよう求めている。
(Security NEXT - 2019/09/10 )
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