Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Chrome 76」のセキュリティ修正は43件 - シークレットモード検出対策やFlash無効化なども

「Chrome」の開発チームは、最新版のブラウザ「Chrome 76」を「Windows」「macOS」「Linux」向けにリリースした。セキュリティに関する修正43件のほか、「Adobe Flash Player」の無効化なども実施した。

今回公開された「Chrome 76.0.3809.87」では、セキュリティに関する43件の修正を実施。おもな脆弱性は、CVEベースで16件で、重要度がもっとも高い「クリティカル(Critical)」とされるものは含まれていない。

4段階中次に高い「高(High)」とレーティングされた脆弱性は5件。解放後のメモリへアクセスするいわゆる「Use After Free」の脆弱性4件やメモリ破壊の脆弱性1件を修正した。さらに1段階低い「中(Medium)」とされる脆弱性4件や、「低(Low)」とされる脆弱性7件についても修正している。

また今回のアップデートでは、「Adobe Flash Player」をデフォルトで無効にした。各サイトが明示的な許可を求めた際に、設定より有効化できるという。

あわせて「FileSystem API」を利用してシークレットモードによるブラウジングを検出する機能へ対策を講じた。

(Security NEXT - 2019/08/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性