「WebLogic」の脆弱性、ランサムウェアの標的に
Ciscoによると、4月25日に脆弱性の悪用が可能であるか試行され、翌26日より感染活動をスタート。外部サーバに接続させ、不正なファイルやスクリプトをダウンロード、最終的にランサムウェア「Sodinokibi」を実行しようとしていた。
同ランサムウェアに感染すると、ユーザーのディレクトリ内にあるデータが暗号化され、「Windows」のシャドウコピーのバックアップも削除するという。
また攻撃者は、「Sodinokibi」の感染を試みた攻撃から約8時間後には、再び脆弱性を悪用し、別のランサムウェア「Gandcrab」を同じシステムに展開したという。「Gandcrab」のバージョンは「5.2」としており、「5.1」まで対応する従来の復号ツールでは復旧できない可能性がある。
同じシステムに対し、複数回にわたってランサムウェアを感染させることに違和感があるが、攻撃者は当初の「Sodinokibi」の展開に失敗したと考え、再度別のランサムウェアを用いた可能性があると同社は分析した。
今回明らかとなった脆弱性「CVE-2019-2725」の悪用は容易で、より広範囲に攻撃がしかけられる可能性があると指摘。セキュリティベンダーやセキュリティ機関では、パッチの適用など、早急に対策を講じるよう注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2019/05/07 )
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