Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

PHPベースのメールクライアント狙う攻撃が1月より発生中

さらに「IMP」に関しては、動作を確認するテストページが用意されていたことから、同ページの存在を確認した上で任意のコマンドを実行する攻撃ツールが、1月以降に海外のサイトなどで流通。

同庁では、1月17日ごろより同ツールを用いたと見られるアクセスの増加を確認しているという。また当初はTCP 80番ポートを対象とした探索行為が主体だったが、2月19日ごろからは、同ポート以外にも、TCP 9001番ポートや、8022番ポートなど攻撃対象を拡大。同時期以降、アクセスも急増した。

同庁はこうした状況を受け、同ソフトの利用者に対して脆弱性が解消済みの「PHP」へアップデートを実施することや、探索対象となるテストページの削除、IPアドレスによるアクセスの制限など、対策を講じるよう注意を呼びかけている。

20190329_np_001.jpg
IMPを対象としたアクセスの推移(グラフ:警察庁)

(Security NEXT - 2019/03/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消