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「Coinhive」はマルウェアか - ベンダーの意外な対応

具体的には、正規プログラムが改変されて利用されたり、脆弱性を突かれて正規サービスの改ざんによって拡散されたものなどが含まれる。

後者の「PUA」については、現在もマルウェアレポートの統計に算入されており、「JS/CoinMiner」として示された数字は後者のみを検出したものだという。とはいえ、やはり分類は「マルウェア」ではなく、「マルウェア」に比べて端末に損害を与えるリスクが低い「PUA」の扱いであることに変わりはない。

これらのセキュリティ対策ソフトベンダー以外にAvastなども、「Coinhive」を検出してブロックするルールを設けているが、プログラムそのものは、「グレーゾーン」に位置するとの声明を発表している。

古くからスパム送信などの踏み台となった不正リレーサーバなどのリストを提供することで知られるSpamhaus Technologyにも話を聞いた。同社は、「Coinhive」のコードが埋め込まれたウェブサイトのリストを提供している。

(Security NEXT - 2019/03/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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