Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2018年下半期の攻撃トラフィック、上半期の3.5倍 - 8割強が「telnet」狙い

F-Secureは、2018年下半期の脅威動向を取りまとめた。攻撃トラフィックは8億1300万件で、上半期の3.5倍となった。

2018年下半期に同社がワールドワイドに展開するハニーポットネットワークで検知された攻撃トラフィックについて、動向を取りまとめたもの。

攻撃の検知件数は8億1300万件。前期の2億3100万件から約3.5倍に拡大した。前年同期の5億4600万件と比較すると約1.5倍にあたる。2017年、2018年と下半期に攻撃が集中する傾向が見られたが、年間を通じて見ても2018年は前年比約32%増となった。

2018年下半期における攻撃トラフィックの発信国を見ると、「米国」が3億600万件と突出。「ロシア」が6200万件、「イタリア」が5800万件、「イギリス」が3900万件で続く。攻撃の標的となった国も「米国」が2500万件で最多。次いで「カナダ」「チェコ」「イタリア」が多かった。いずれも日本は上位10カ国に入っていない。

攻撃の標的となったポートを見ると、「telnet」で利用する「TCP 23番ポート」が83%を占める。次いで「SSH」で使用する「TCP 22番ポート」が多く、「Windows」のファイル共有プロトコル「SMB」で使われる「TCP 445番ポート」なども対象となっていた。

20190308_fs_001.jpg
攻撃対象となったポート(グラフ:F-Secure)

(Security NEXT - 2019/03/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

米当局、脆弱性悪用リストに「Oracle EBS」など5件追加
先週注目された記事(2025年10月12日〜2025年10月18日)
米政府、国家支援攻撃者によるF5侵害受け緊急指令
「Rapid7」「SKYSEA」など脆弱性5件の悪用に注意喚起 - 米当局
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も
先週注目された記事(2025年9月28日〜2025年10月4日)
「Cisco IOS」や「sudo」など脆弱性5件の悪用に注意喚起 - 米当局
「CODE BLUE 2025」29講演が決定 - AIチップ脆弱性から法的課題まで
8月のDDoS攻撃件数、前月比1.3倍 - 50Gbps超の攻撃も