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「Ghostscript」に保護機能回避の脆弱性が再び - 「ImageMagick」などにも影響

「PostScript」や「PDF」の出力に利用されるオープンソースのArtifex Software製インタープリタ「Ghostscript」に複数の脆弱性が判明した。

同ソフトウェアにおいて、「-dSAFERオプション」による保護が回避される脆弱性が存在し、悪用されると任意のコードを実行される可能性があるという。

「同9.23」および以前のバージョンが影響を受けるほか、同ソフトを利用するアプリケーションでも影響を受けるおそれがある。

8月22日の時点でアップデートは提供されていない。同ソフトを利用する「ImageMagick」に関しては、一部ファイル形式の処理を無効化するといった緩和策が案内されている。

同ソフトウェアでは、2017年4月にも細工したESPファイルで「-dSAFERオプション」が回避される脆弱性「CVE-2017-8291」が2017年4月に判明。ゼロデイ攻撃に悪用されている。

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影響を受けるベンダー(表:CERT/CC)

(Security NEXT - 2018/08/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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