国内組織狙うBEC、情報盗んで海外展示会事務局になりすまし - 実被害も
海外関連企業のCEOになりすまし、偽の振り込みを要求する詐欺メールも発生。同メールでは、送信元である「Fromヘッダ」には本物のCEOのメールアドレスを設定することで、送信元を偽装する手口を利用。実際は返信先となる「Reply-Toヘッダ」によって攻撃者に返信される状態だった。
また「Reply-Toヘッダ」で指定したメールアドレスには、「iPad」といった文字列を含めることで、やりとりしている端末の名称が含まれているだけと誤認させるようなドメインを用いていたという。
やりとりの過程でビジネスメール詐欺であることが発覚し、実被害には至らなかったが、同事例では、約1時間の間に攻撃者とのやり取りが3回行われており、攻撃者は周到に準備していたと見られている。

海外関連企業のCEOを名乗ったケースのやりとり(画像:IPA)
(Security NEXT - 2018/04/27 )
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