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「Adobe Flash Player」のアップデートが公開 - 深刻な脆弱性3件など修正

Adobe Systemsは、深刻な脆弱性に対処した「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデートをリリースした。

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各プラットフォーム向けにアップデートを公開したAdobe Systems

各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせてアップデートを実施したもの。

今回のアップデートでは、あわせて6件の脆弱性に対応した。

具体的には、解放後のメモリへアクセスするいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2018-4932」を修正。

さらに範囲外のメモリへ書き込みを行う「CVE-2018-4935」「CVE-2018-4937」など、3段階中もっとも高い重要度「クリティカル(Critical)」にレーティングされた脆弱性3件を解消した。いずれも悪用されるとリモートよりコードを実行されるおそれがある。

また範囲外のメモリへアクセスし、情報漏洩などが生じる重要度が1段階低い「重要(Important)」の脆弱性3件についてもあわせて対処した。いずれの脆弱性も悪用は確認されていない。

同社では、これら脆弱性を修正した最新版となる「同29.0.0.140」をリリース。「Linux版」を除き、ブラウザ同梱版を含めて適用優先度を、3段階中2番目にあたる「2」とし、30日以内を目安にアップデートするよう推奨している。「Linux版」に関しては、任意のタイミングで更新を求める「3」とした。

今回修正した脆弱性は以下のとおり。

CVE-2018-4932
CVE-2018-4933
CVE-2018-4934
CVE-2018-4935
CVE-2018-4936
CVE-2018-4937

お詫びと訂正:本記事初出時の記載について、関連リンクのリンク先に誤りがありました。ご迷惑をおかけした読者、関係者のみなさまにお詫びし、訂正いたします。

(Security NEXT - 2018/04/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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