セキュリティ対策の注意喚起メールが実はマルウェアメール - 実在するアナウンスを盗用
セキュリティ対策を促す内容や、フィッシング対策ソフトの提供などに見せかけて、マルウェアへ感染させようとするメールが複数確認されている。日本サイバー犯罪対策センター(JC3)が注意を呼びかけた。
楽天銀行を装ったケースは、「不正送金・フィッシング対策ソフト『PhishWallプレミアム』提供開始について」という件名で送信。詳細の案内を装ったリンクから、不正なファイルをダウンロードさせようとしていた。
同メールでは、金融機関が実際に採用している実在のフィッシング対策ソフトの名称が記載されているが、北海道銀行が同製品の提供に関するアナウンスを行っており、そこから文面が盗用されたと見られる。
また楽天カードを装ったメールでは、セキュリティ対策を促す内容を偽装。「定期的なID・パスワード変更のお願い/コンピュータウイルスにご注意を」という件名で送信されており、クレジットカードの不正利用やマルウェアの注意喚起、パスワードの定期的変更などを呼びかける内容を記載しつつ、詳細の案内を装ったリンクから不正なファイルをダウンロードさせようとしていた。
いずれも攻撃は同じ日に確認されており、不正なファイルへ誘導するリンクの記載が、「もっと詳しくの情報はこちら」と不自然な言い回しだったという。
(Security NEXT - 2017/12/05 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
フィッシング契機に第三者が端末操作、個人情報流出か - 共立メンテナンス
ランサム被害で写真や動画が流出、調査を実施 - 横須賀学院
委託調査の関連データが保存されたPCを紛失 - 埼玉県
CiscoやSonicWallのゼロデイ脆弱性悪用に注意喚起 - 米CISA
「Node.js」のアップデートが再延期 - 年明け2026年1月7日を予定
リフト券販売サイトが改ざん、個人情報が流出 - 片品村
SonicWallのリモートアクセス製品「SMA1000」にゼロデイ脆弱性
「Apache Airflow」の開発用拡張コンポーネントにRCE脆弱性
NVIDIAのロボティクスやAI開発向けシミュレーション基盤に脆弱性
Ciscoのメールセキュリティ製品にゼロデイ攻撃 - 構成や侵害状況の確認を
