Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Adobe Digital Editions」に深刻な脆弱性 - スマホ版にも影響

Adobe Systemsは、深刻な脆弱性へ対応した「Adobe Digital Editions」のセキュリティアップデートをリリースした。スマートデバイス向けのアプリも対象となっている。

20170809_as_003.jpg
9件の脆弱性を修正したAdobe Systems

同アップデートは、あわせて9件の脆弱性を修正したもの。Windows版、Mac OS版、iOS版、Android版が影響を受ける。

今回明らかになったバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2017-11274」が悪用された場合、リモートでコードを実行されるおそれがある。

またXMLの処理に問題があり、情報漏洩が生じるおそれがある脆弱性「CVE-2017-11272」へ対処した。これら2件の脆弱性は重要度が3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」にレーティングされている。

くわえてメモリ破壊により、メモリアドレスが漏洩するおそれがある重要度が3段階中2番目となる「重要(Important)」の脆弱性7件に対応した。

同社では、脆弱性を修正した「同4.5.6」を各プラットフォーム向けにリリース。適用優先度を3段階中2番目の「2」とし、30日以内を目安にアップデートするよう呼びかけている。

同社が今回修正した脆弱性は以下のとおり。

CVE-2017-3091
CVE-2017-11272
CVE-2017-11274
CVE-2017-11275
CVE-2017-11276
CVE-2017-11277
CVE-2017-11278
CVE-2017-11279
CVE-2017-11280

(Security NEXT - 2017/08/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

セイコーエプソン製プリンタドライバに脆弱性 - 日本語以外の環境に影響
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ