Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

危険な「Excelファイル」を添付したメール出回る - 法律事務所を偽うケースも

オンラインバンキングの利用者を狙い、メールを用いていわゆる「不正送金マルウェア」へ感染させようとする攻撃が発生しているが、あらたな手口が確認されたとして、関係機関では注意喚起を行っている。

日本サイバー犯罪対策センター(JC3)によれば、支払を求める請求書などに見せかけ、添付ファイルを開かせるマルウェアメールが7月中旬以降、複数確認されているという。

「口座振替払い」といった件名のメールを送りつけ、本文には「登記が完了したので費用の振り込みをお願いします」などと記載。Excelファイルが添付されていた。

さらに「重要書類」という件名のメールも確認されており、「昨日お話した重要書類です」という記載とともに、Excelファイルを添付。いずれのメールも、送信日は7月19日だった。

なかには送信者として実在する「東京法律事務所」を偽装するケースも存在。同法律事務所では、こうしたメールと一切関係ないとして注意を呼びかけている。またメールの署名には日本人名が利用されることもある。

同センターでは、これら事例以外にも、マルウェアを添付したメールが多数配信されているとして、安易にメールの添付ファイルを開いたり、本文に記載されたURLにアクセスしないよう注意喚起を行っている。

(Security NEXT - 2017/07/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

サポート詐欺の相談が1000件超 - SNS乗っ取り相談も増加
法人の不正送金被害額が急増 前四半期比4.5倍に
巧妙な「フィッシング」、電話で操作指示も- 不正送金被害が発生
「サポート詐欺」で1000万円超の被害 - ネットバンクへ誘導
2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増
12月は「金融犯罪撲滅推進月間」 - 全銀協が啓発活動
オンライン不正送金被害額、前四半期から約4割増
巧妙化続くサポート詐欺、窓口相談は前年度の約1.6倍
都立高講師が「サポート詐欺」被害 - 端末内部に生徒情報
バックアップ磁気テープを紛失、機器に入れたまま廃棄か - 岩手銀