100万件超ダウンロードされた人気ゲームアプリに「バックドア」 - Doctor Webが指摘
Doctor Web Pacificは、Google Playで100万回以上ダウンロードされている人気ゲームについて、未検査の関係ないアプリを密かにダウンロードできる「トロイの木馬」として動作するSDKが組み込まれていると報告した。
同社が問題を指摘したのは、Android向けに公開されている人気ゲーム「BlazBlue RR - Real Action Game」。同アプリは、ソフトウェア開発キット(SDK)の「Excelliance」を採用しているが、同SDKには、再インストールすることなくコンポーネントをダウンロードできる点に危険性が潜むとしている。
Doctor Webは、「Excelliance」が、自動アップデート機能などに利用できるメリットがあるとする一方、アプリ制作者の指示でGoogleの検査を受けずにコンポーネントを追加、起動できることを問題視。バックドア型の「トロイの木馬」であるとし、こうしたアップデート方法はGoogle Playの規約にも違反すると主張している。
同社によれば、「Excelliance」は、ゲーム本体起動後、本体を起動しなくとも、デバイスがインターネットに接続される度に起動。関係ないAPKファイル、DEXファイル、ELFファイルについて未検査でダウンロードできるほか、さらにルート権限を持っている場合は、端末利用者に気が付かれないようインストールすることが可能であると危険性を強調している。
同社では、同SDKをトロイの木馬「Android.DownLoader.558.origin」と命名、同社セキュリティ対策ソフトの検知対象とした。同社では今回の問題についてGoogleへ報告したとしているが、Google Playによる同アプリの排除は行われていない。
(Security NEXT - 2017/07/13 )
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