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「Struts 2」脆弱性狙うアクセスが継続中 - 当初の暫定対策だけでは危険

さらに4月4日以降、「Content-Disposition」「Content-Length」ヘッダより脆弱性が悪用できるか探索するアクセスが断続的に観測されているという。特に4月後半から5月上旬にかけてアクセスの増加が見られた。

同庁では、実際に脆弱性を悪用しようと試みるアクセスは観測していないものの、同脆弱性の存在が判明した際には攻撃を受ける可能性もあると指摘。「Content-Type」ヘッダの悪用のみに対処した暫定的な対策では攻撃を防げないとし、脆弱性へ対処したバージョンへのアップデートなど、脆弱性への対策が十分であるか確認するよう求めている。

また3月の脆弱性の公表以降、脆弱性の影響を受けるシステムを運用していた場合は、攻撃を受けている可能性がきわめて高いとして、脆弱性が悪用された形跡がないか確認するよう注意を呼びかけている。

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「Content-Disposition」「Content-Length」ヘッダ経由で脆弱性の有無を探索しようとしたアクセスの観測状況(グラフ:警察庁

(Security NEXT - 2017/05/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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