ランサムウェア攻撃が前年比167倍に - 「RaaS」普及が急増を後押し
2016年は、ランサムウェアによる攻撃が前年の167倍に拡大したとする調査結果を米SonicWALLが取りまとめた。
同社が、200以上の国と地域に設置した100万超のセキュリティセンサーから収集したデータをもとに、2016年の脅威動向について取りまとめたもの。
2016年に収集したユニークなマルウェアは6000万件で、2015年の6400万件から6.2%減。マルウェアによる攻撃の試行回数は78億7000万回で、前年の81億9000万回を下回った。
一方、同年に観測されたランサムウェアによる攻撃は6億3800万件で、380万件だった前年の167倍へと急増。年間を通じて増加傾向だったが、特に目立った動きが見られたのが3月で、28万2000件から3000万件へと一気に拡大したという。同社では、増加の背景に「Ransomware as a Service(RaaS)」があると分析している。
ランサムウェアの被害を受けた産業を見ると、「機械、産業用エンジニアリング業界」が15%で最多。「薬剤」「金融サービス」が各13%、「不動産業界」が12%だった。業界による大きな偏りは見られなかった。
(Security NEXT - 2017/03/27 )
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