修正された「Adobe Flash Player」ゼロデイ脆弱性、報告はJPCERT/CC経由
アップデートリリース前にゼロデイ攻撃が確認された「Adobe Flash Player」の脆弱性「CVE-2016-7892」は、JPCERTコーディネーションセンターを通じてAdobe Systemsへ報告されたものであることがわかった。
Adobe Systemsでは、各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあたる米時間12月14日に、「Adobe Flash Player」のアップデートを公開、17件の脆弱性を修正したが、「CVE-2016-7892」に関しては公開時点ですでに悪用されていることが判明している。
Adobe Systemsは公開当初、32ビット版のWindowsで動作する「Internet Explorer」を対象とした限定的な標的型攻撃に脆弱性が悪用されたとの報告を受けていることを明らかにしているが、その後アドバイザリを更新。今回の脆弱性がJPCERTコーディネーションセンター経由で報告されたことを明らかにしている。
同センターに取材したところ、今回の報告は匿名によるもので、攻撃に関する詳細については公表できないという。今回の攻撃について、同センターでも攻撃に用いられたことを確認しており、今後悪用が拡大するおそれもあると指摘。最新バージョンへのアップデートを行うよう注意喚起を行っている。
(Security NEXT - 2016/12/20 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Chrome」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
「Chrome」にアップデート - 5件のセキュリティ修正
「Firefox 143」を公開 - 脆弱性11件を解消
Wondershareのファイル修復ソフトに脆弱性 - パッチ提供状況は不明
UTM製品「WatchGuard Firebox」のVPN機能に深刻な脆弱性
「Spring Framework」「Spring Security」に認可回避の脆弱性
「NVIDIA Triton」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
最新OS「iOS/iPadOS 26」公開 - 旧OSではゼロデイ脆弱性を解消
Apple、「macOS Tahoe 26」で脆弱性77件を修正 - 旧OSも更新
ワークフロー管理ツール「Apache DolphinScheduler」に脆弱性