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「情報処理安全確保支援士試験」が2017年4月にスタート - SC試験は秋試験を最後に廃止へ

「情報処理安全確保支援士試験」が、2017年4月よりスタートする。ベースとなる現行の「情報セキュリティスペシャリスト試験」は、次回の秋期試験で廃止となる予定。

国家資格「情報処理安全確保支援士」の創設を定めた「情報処理促進法」が2016年4月に成立したことを受け、経済産業省の試験ワーキンググループが、2017年度より実施する「情報処理安全確保支援士試験」の具体的な制度設定について検討してきたが、情報処理推進機構(IPA)が同試験制度の具体的な枠組みについて発表したもの。

現行では、「情報処理技術者試験」の枠組み内で「情報セキュリティスペシャリスト試験(SC試験)」を実施しているが、SC試験の内容をベースとし、ほぼ同等の試験レベルを保ちつつ、「情報処理技術者試験」の枠組みとは別に「情報処理安全確保支援士試験」を2017年4月より実施する。

同制度の新設を受け、「SC試験」は、2016年10月に実施する秋期試験を最後に廃止となる。「SC試験」の合格者に関しては、「情報セキュリティアドミニストレータ試験」や「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)」などの合格者なども含め、情報処理安全確保支援士となることが可能な有資格者となる見込み。

有資格者は、登録簿への登録をもって「情報処理安全確保支援士」となり、定期的な講習の受講が必要。講習を受講しない場合は登録の取り消しや、「情報処理安全確保支援士」の名称が使用ができなくなり、「SC試験合格者」と同等の扱いとなる。

試験や登録に関する手数料、更新に必要な講習などの詳細は、2016年10月末をめどに決定する予定。

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情報処理安全確保支援士制度

(Security NEXT - 2016/06/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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