MS、セキュリティ更新16件を公開 - 一部脆弱性にゼロデイ攻撃も
「MS16-051」では「Internet Explorer」に関する脆弱性5件を修正。また「MS16-053」では、「JScript」および「VBScript」の累積的な脆弱性2件に対応した。
これら更新で修正された「スクリプトエンジン」におけるメモリ破壊の脆弱性「CVE-2016-0189」については、すでに悪用が確認されているという。
さらに「Internet Explorer」において、セキュリティ機能がバイパスされる脆弱性「CVE-2016-0188」は、悪用は確認されていないものの、すでに公開されており、注意が必要。
「MS16-052」で「Microsoft Edge」の脆弱性を解消したほか、「Microsoft Graphics」「Windows Journal」「Windows Shell」向けにそれぞれ「MS16-055」「MS16-056」「MS16-057」を用意。また「MS16-052」では、「Office」関連の脆弱性4件を修正した。
のこる8件の更新は、最大深刻度がいずれも「重要」。「Windowsカーネル」や「Windowsカーネルモードドライバ」向けに「MS16-060」「MS16-062」を提供するほか、「MS16-065」では、「.NET Framework」において、マンインザミドル攻撃(MITM攻撃)を受けるおそれがあるTLS/SSLにおける脆弱性「CVE-2016-0149」を解消している。
そのほか「Windows IIS」「Microsoft RPC」「仮想保護モード」「ボリュームマネージャードライバ」などの脆弱性へ対応した。
(Security NEXT - 2016/05/11 )
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