2015年の標的型攻撃キャンペーン、55%増加 - キャンペーンあたりの着弾数は減少
2015年は、標的型攻撃のキャンペーンが前年から55%増加したとの調査結果をシマンテックが取りまとめた。一方で攻撃で送信されるメールや受信者の数が大きく減少している。
同社によると、2015年にあらたに発見されたマルウェアは4億3000万件。前年から36%増加となった。1日あたり117万9000件に及ぶ。
利用者の意図に反し、端末を暗号化して金銭を要求するランサムウェアの活動が目立っている。同社では、これまでに26万9000件を確認していたが、2015年の1年間に9万3000件のあらたなランサムウェアを確認。総数は36万2000件に達した。日本で検知されたランサムウェアは全世界の0.5%ほどで、検知数は世界で17番目だったという。
同社が確認した標的型攻撃キャンペーンは1305件。前年の841件から55%増加した。一方で1回の攻撃キャンペーンで送信されるメールの総数は半減。前年の25件から12件へと減少している。受信者数も18人から11人へと減っており、攻撃対象を絞り込んでいるとみられる。
また同社がウェブサイトにおける脆弱性の状況を調べたところ、78%のサイトに何らかの脆弱性が存在。さらに15%には重大な脆弱性が存在していたという。
(Security NEXT - 2016/05/20 )
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