Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Joomla!」脆弱性を突かれスパム送信の踏み台に - 藤沢市関連サイト

「えのしま・ふじさわポータルサイト(えのぽ)」が不正アクセスを受け、スパムメール送信の踏み台に悪用されていたことがわかった。

同サイトは、藤沢市が開設し、その後NPO法人である湘南ふじさわシニアネットが藤沢市と協働運営の協定のもと運営する地域のポータルサイト。藤沢市によれば、同サイトで利用するコンテンツマネージメントシステム(CMS)の「Joomla!」とPHPの既知の脆弱性が突かれ、不正アクセスを受けたという。

2015年12月24日にサーバの負荷が急増したことからサーバを停止。1月12日より同市が調査を行っていたが、今回の不正アクセスにより、同サーバより約60万件のスパムメールが送信されていたことが判明した。

同サイトでは、「健康づくり応援団」「おいしいふじさわ産」「いきいきシニアライフ」「自治会・町内会ページ」などのコンテンツも運営しているが、いずれも個人情報を扱っておらず、情報漏洩はないと説明している。

同サイトは現在も停止しており、セキュリティ対策など再発防止策を講じたうえで再開する予定。

(Security NEXT - 2016/01/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

MS、6月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性などへ対応
「Adobe Acrobat/Reader」に複数脆弱性 - アップデートで修正
「FortiOS」に複数脆弱性 - 権限の昇格やセッション管理不備など修正
「Chrome」に複数脆弱性 - セキュリティアップデートで解消
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Erlang/OTP」「RoundCube」の既知脆弱性が標的に - 米当局が注意喚起
QNAP、アドバイザリ9件を公開 - 複数脆弱性を修正
アプリ生成「Lovable」に脆弱性 - 生成プロジェクトに影響
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も