Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

暗号化ソフト「ED」の旧版に解読が容易となる脆弱性

Type74 Softwareが提供する暗号化ソフト「ED」の旧版において、解読が容易となる脆弱性「CVE-2015-2987」が含まれていることがわかった。2011年2月に公開された「同4.0」以降は影響を受けない。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、「同4.0」未満のバージョンにおいて、16バイト未満のファイルを暗号化する場合、「ECBモードをキー生成部において組み合わせたストリーム暗号」を利用するため、解読が比較的容易になるという。ただし、16バイト以上のファイルを暗号化する場合は、バージョンに関係なく、脆弱性の影響は受けない。

同脆弱性は、澤田豊氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を行った。

「同4.0」以降のバージョンでは脆弱性が修正されており、開発者も「同4.0」公開当時時より仕様変更へ言及し、「同3.4」以下のバージョンには差分攻撃により解読されるリスクがあるとして、必要に応じてアップデートするよう利用者へアナウンスを行っていた。

(Security NEXT - 2015/08/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
「Kea DHCP」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開
「WordPress」のキャッシュプラグインにXSS脆弱性
プラネックス製モバイルルータ「ちびファイ4」に脆弱性
「Docker Compose」にパストラバーサル脆弱性 - 修正版を公開