Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

知人を装い電話番号や認証を聞き出す詐欺 - LINEの不正アカウント作成に利用

SNSを通じて友人や知人を装い、携帯電話番号や認証番号を聞き出すフィッシングが発生している。これら情報は、LINEの不正アカウントを作成するために利用されており、LINEでは認証番号を安易に他人へ教えないよう注意を呼びかけている。

20150805_li_001.jpg
攻撃イメージ(画像:LINE)

LINEにおいて、あらたなアカウントを作成する際、電話番号と本人確認用にSMS経由で発行される4ケタの認証番号が必要となることから、知り合いになりすまし、ソーシャルエンジニアリングによって聞き出すケースが発生しているもの。

具体的な攻撃の流れとしては、友人になりすました犯人から、LINEなどSNSやメッセンジャーを通じて、「携帯番号教えて。そしてLINEの確認メッセージを認証してもらえる?」などと連絡。電話番号を教えると、その番号によりLINEのアカウントを作成し、さらに電話番号へ発行された4桁のPINコードを教えるよう求めてくるという。

指示に従って教えてしまうと、相手は手に入れた電話番号と認証番号を悪用して新しいLINEアカウントを作成したり、別のLINEアカウントのログインに利用されるおそれがある。こうしたアカウントは、詐欺行為などに使用される可能性があるほか、あらたなアカウントが作成されたことで、従来のLINEアカウントは使えなくなる。

同社は、「LINEから届く認証番号は、銀行口座や暗証番号、PCやメールのパスワードと同じくらい他人に教えてはいけない重要な情報」と説明。本人しか知らない認証番号については、相手が家族や友人、知人など親しい人であっても、教えないよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/08/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

MS、6月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性などへ対応
フィッシング報告、過去最多の水準続く - 4分の1が証券関係
SAMLライブラリ「samlify」に「クリティカル」脆弱性
県知事なりすましアカウントを複数確認 - 鹿児島が注意喚起
MS、月例セキュリティ更新を公開 - 複数のゼロデイ脆弱性に対処
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性5件を解消
サポート詐欺の相談が1000件超 - SNS乗っ取り相談も増加
1Qの脆弱性届出は99件 - ウェブサイト関連が低水準
3月はフィッシング報告が約25万件で過去最多 - URLは前月比2.3倍に
米政府、WindowsやApple複数製品の脆弱性悪用に注意喚起