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WordPressのゼロデイ脆弱性、「報告拒絶された」と発見企業が主張

WordPressは、4月27日にセキュリティアップデート「同4.2.1」を急遽公開した。セキュリティベンダーによって実証コード(PoC)が公開されており、早急なアップデートが求められる。

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PoCを公開したKlikki Oy

4月23日に公開された「同4.2」を含む複数のバージョンに、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在することが判明したもの。フィンランドのセキュリティベンダーであるKlikki Oyが4月26日に実証コードを公開している。

同社によれば、2014年11月の時点で脆弱性を把握しており、WordPressの開発チームに対しては、メールやフィンランドの「CERT-FI(NCSC-FI)」を通じて開発チームへ連絡を取ろうとしたが返事がなく、バグバウンティプラットフォーム「HackerOne」経由での連絡についても、拒絶されたと主張している。

同社の説明では、今回の脆弱性が悪用されると、コメント閲覧時に悪意あるスクリプトが実行されるおそれがある。またデフォルトセッティングにおいて、ログインした管理者に対し攻撃が行われた場合は、「プラグイン」と「テーマの編集」によって任意のコードが実行させることが可能となるほか、管理者のパスワードを変更する、新しい管理者アカウントを作成するといった攻撃が可能だという。

(Security NEXT - 2015/04/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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