サポート終了目前の「Java 7」と「WS 2003」、脆弱性の深刻度が高い傾向
まもなく「Java SE 7」や「Windows Server 2003」のサポートが終了する。いずれも発見される脆弱性の深刻度が高い傾向にあり、セキュリティ機関が速やかな移行を促している。
情報処理推進機構(IPA)が、脆弱性データベース「JVN iPedia」の登録状況を取りまとめたもの。「Java SE 7」は、2014年4月から2015年3月までの1年間に、あらたに88件の脆弱性情報が登録されたという。また7月15日には「Windows Server 2003」のサポートも終了する予定だが、同期間における脆弱性情報の登録件数は49件にのぼる。
同機構は、これら製品の脆弱性に関して深刻度が全体平均より高い傾向にあると危険性を指摘。「Java SE 7」では、CVSS基本値が7以上にあたる深刻度「レベルIII」の割合が43.2%と半数近くあり、同時期の全体平均である24.8%より18.4ポイント多い。また「Windows Server 2003」では、63.3%とさらに顕著で、38.5ポイント上回った。
同機構では、サポートが終了すると脆弱性を修正するパッチが提供されなくなり、脆弱性を悪用した攻撃を受ける可能性があるとして、新しいバージョンへの移行を速やかに実施するようあらためて呼びかけている。
(Security NEXT - 2015/04/22 )
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