Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ntpdに時刻同期不全となる脆弱性 - 中間者攻撃のおそれも

「ntpd(Network Time Protocol daemon)」に複数の脆弱性が含まれていることがわかった。セキュリティ機関が注意を呼びかけている。

2件の脆弱性について、Red Hatの研究者が報告したもの。「CVE-2015-1798」では、パケットに含まれるメッセージ認証コード「MAC」をチェックせず、認証コードがなくてもパケットを受け入れてしまうおそれがある。

同脆弱性を悪用するには、タイムスタンプを事前に把握したり、正規の応答前にパケットを送り付ける必要があるが、条件を満たすと中間者攻撃が可能になるという。

また「CVE-2015-1799」では、継続的にパケットを送り付けることで時刻同期の機能をサービス拒否の状態に陥らせることが可能になるという。

両脆弱性を修正した「ntp-4.2.8p2」がリリースされており、セキュリティ機関では利用者へ注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/04/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

入退室管理製品「UniFi Access」の管理APIに認証不備の脆弱性
「Elastic Cloud Enterprise」に脆弱性 - API経由で不正操作のおそれ
Google、「Chrome 142」でV8関連はじめ脆弱性20件を修正
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
「Kea DHCP」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開