Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「ShellShock」攻撃が再び - 脆弱なウェブサーバをボット化

警察庁は、「Bash」の脆弱性「ShellShock」を標的とした攻撃を多数観測しているとして、サーバ管理者などへ対策を呼びかけた。

同庁によれば、「Bash」の脆弱性が存在するウェブサーバを探索したり、脆弱性に対する攻撃とみられるTCP 80番ポートへの不審なアクセスを観測したもの。同様の攻撃は以前から観測されており、目新しいものではないが、2月18日以降、増加しているという。

今回の攻撃では、脆弱性が存在するウェブサーバでPerlコマンドを実行。Perlスクリプトをダウンロードさせ、実行させる。Perlスクリプトの実行によりボット化された場合、外部のコマンド&コントロールサーバにIRCで接続し、命令を受信してDoS攻撃やポートスキャン、メール送信などの踏み台に悪用される可能性がある。

同庁では、ウェブサーバが脆弱なBashを使用していないか確認するとともに、脆弱性が見つかった場合はネットワークをただちに遮断し、詳細な調査とセキュリティ対策を行うよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/02/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

構成管理ツール「Chef Automate」に深刻な脆弱性 - 9月初旬に修正
「Rancher Manager」に脆弱性 - フィッシング悪用や情報漏洩のおそれ
メールセキュ製品「Libraesva ESG」に脆弱性 - すでに悪用も、国家関与か
仮想化基盤「vCenter Server」「NSX」に脆弱性 - アップデートが公開
「Apache Airflow」に脆弱性 - 接続情報が漏洩するおそれ
「Cisco IOS/IOS XE」に脆弱性 - すでに悪用やPoC公開も
Cisco製FWやOSにクリティカル脆弱性 - すでに攻撃試行も
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
Fortraのファイル転送ソフト「GoAnywhere MFT」に深刻な脆弱性
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消