Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Adobe、ゼロデイ脆弱性を修正したFlash Playerを自動更新で先行提供

Adobe Systemsは、Adobe Flash Playerに深刻な脆弱性「CVE-2015-0313」が発見された問題で、自動更新の利用者に対して修正版となる「同16.0.0.305」の提供を開始した。

今回明らかとなった脆弱性「CVE-2015-0313」は、悪用されるとシステムがクラッシュし、制御を奪われるおそれがある。すでに広告を悪用したドライブバイダウンロード攻撃が行われている。

影響を受けるのは、WindowsやMac OS向けに提供されている「同16.0.0.296」および「同13.0.0.264」。以前のバージョンも影響を受ける。

同社は、2月2日の週にアップデートを提供開始するとしていたが、デスクトップの自動更新機能を通じて、脆弱性を修正した「同16.0.0.305」の提供を米国時間2月4日より開始した。

また同社は、手動ダウンロードについても、米国時間2月5日に提供する予定。またInternet ExplorerやChromeの同梱版についてもアップデートを実施する予定。

(Security NEXT - 2015/02/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

4月のMS月例パッチで修正された脆弱性が攻撃の標的に - 米当局が注意喚起
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認