Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、定例外パッチで脆弱性対応 - 標的型攻撃の狙いは「WS 2008 R2」

日本マイクロソフトより、定例外となるセキュリティ更新プログラム「MS14-068」の提供が開始された。ゼロデイ攻撃の対象となったのは、「Windows Server 2008 R2」だったという。

「MS14-068」で修正された脆弱性は、「Microsoft Windows Kerberos KDC」に存在する「CVE-2014-6324」。ドメインコントローラーを利用している場合、特権を持たないドメイン内のユーザーによって、管理者権限を奪われるおそれがある。

「CVE-2014-6324」は、Qualcommのセキュリティチームより非公開で報告された脆弱性だが、限定的ながらも、すでに標的型攻撃への悪用が確認されている。攻撃対象となったのは「Windows Server 2008 R2」。「Windows Server 2012」および「同R2」にも同様の脆弱性が含まれるが、これらを対象とした攻撃は確認されていないとしている。

今回、定例外による緊急対応となったが、米Microsoftでは、同脆弱性の悪用は難しいと説明。対応すべき優先順位としては、攻撃が確認されている「Windows Server 2008 R2」および「Windows Server 2008」が最優先とし、「Windows Server 2012」および「同R2」が続く。

また直接影響を受けるものではないが、ドメインコントローラーを利用しないWindowsに関しても、アップデートを適用するように呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/11/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
IBMのデータ変換プラットフォームに深刻な脆弱性 - 修正版を提供
「Nagios Log Server」に複数脆弱性 - 3月の更新で修正
米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も
「NVIDIA GPUディスプレイドライバ」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Kibana」に複数のXSS脆弱性 - 「CrowdStrike」との連携ツールにも
「GitLab」にアップデート - 脆弱性4件を解消
米当局、「Grafana」の既知脆弱性に対する攻撃に注意喚起
ファイアウォール基盤「PAN-OS」に判明した脆弱性2件を修正 - Palo Alto