Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Dr.Web、Android向けランサムウェアの復旧ツールを開発

Doctor Web Pacificは、Android端末向けランサムウェアによる被害を回復する無償ツールを同社製品のユーザー向けに公開した。

今回公開したのは、データを人質にとって金銭を要求するマルウェア「Android.Locker.2.origin」によって暗号化されたデータを復号化する無償ツール。

「Android.Locker.2.origin」に感染すると、端末のメモリカードに保存された画像や動画、ドキュメントなどを暗号化。さらに画面をロックして、解除するための金銭を要求するメッセージを表示する。

表示されるメッセージには、ユーザーがアダルトコンテンツを配信しているなどと表示。さらにデバイスのカメラで撮影したユーザーの写真も表示するなど、脅迫効果を高める演出が行われていた。

今回公開したツールでは、メモリカード内の暗号化されたファイルを検索。1件のファイルについて復号を試み、成功した場合には、バックアップしたうえで、のこりのファイルについても復号化できるという。

同サービスはテクニカルサポートサービスを含んだ「Dr.Web for Android」「Dr.Web Security Space」「Dr.Web Anti-virus」の有償版ライセンスを購入したユーザーを対象としている。

(Security NEXT - 2014/10/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

サイバー攻撃で個人情報流出の可能性 - アサヒグループHD
「Rapid7」「SKYSEA」など脆弱性5件の悪用に注意喚起 - 米当局
アサヒグループHD、ランサム被害の影響で決算発表延期
先週注目された記事(2025年10月5日〜2025年10月11日)
アサヒグループHD、情報流出の被害範囲を調査 - 製品出荷を順次再開
ランサム被害でシステム障害、生産に大きな影響なし - 美濃工業
米CISA、「Oracle EBS」関連など脆弱性7件を悪用リストに追加
一部サーバでランサム被害、データ転送量は限定的 - HAホールディングス
ランサム被害を公表、手作業で受注対応 - アサヒグループHD
ランサム被害で学生の個人情報流出を確認 - 宮城学院