Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IIJ「SEILシリーズ」のPPPAC機能にサービス拒否の脆弱性 - 修正版が公開

インターネットイニシアティブ(IIJ)の「SEILシリーズ」において、特定パケットを処理するとサービス拒否に陥る脆弱性が含まれていることがわかった。

同シリーズの「PPPアクセスコンセントレータ機能(PPPAC)」に脆弱性「CVE-2014-2004」が存在するもので、細工されたTCPパケットが送り付けられると、同機能が異常終了し、同機能によるセッションが切断したり、接続の受付が停止するおそれがある。

影響を受けるのは、「SEIL/x86 Fuji 3.10」「SEIL/X1 4.50」「SEIL/X2 4.50」「SEIL/B1 4.50」「SEIL/Turbo 2.17」「SEIL/Plus 2.17」で以前のバージョンも含まれる。

IIJでは、脆弱性を修正したファームウェアについて順次公開しており、「SEIL/Xシリーズ」「SEIL/B1」「SEIL/x86」についてはファームウェアを入手することが可能。また「SEIL/Turbo」「SEIL/neu 2FE Plus」についても現在準備を進めるとともに、設定による回避策を案内し、利用者へ対策を呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/06/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Cisco FMC」に深刻な脆弱性 - 認証なしでコマンド実行のおそれ
Cisco、ファイアウォール製品群にアドバイザリ21件を公開
「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Palo Alto、セキュリティアドバイザリ6件を公開
「Spring Framework」に脆弱性 - アップデートで修正
LLMキャッシュ管理ツールにRCE脆弱性 - キャッシュ汚染に起因