Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシング報告件数が前月の4分の1へ大幅減 - ユニークURL件数も3分の1以下に

フィッシング対策協議会は、5月におけるフィッシングの報告状況について取りまとめた。報告件数が前月の4分の1へと大幅に縮小している。

同協議会によれば、5月に寄せられたフィッシング報告件数は356件。4月の1659件を大きく下回った。報告数は、2013年11月より急増し、ピークを迎えた2014年1月には4656件に達して過去最多を更新。その後も増減を繰り返しながら高い水準で推移してきたが、2013年8月とほぼ同じ水準へと落ち着いた。

報告件数が激減した背景には、オンラインゲームや国内金融機関を装うフィッシングの減少があるという。しかしながら、国内クレジットカード会社を装った攻撃についてあらたな報告も寄せられており、予断を許さない状況。スクウェア・エニックスのゲーム「FINAL FANTASY XIV」の詐欺サイトなども引き続き報告されている。

フィッシングサイトの公開に使われたURL件数は、前月より230件減少して94件だった。フィッシングに悪用されたブランド件数は13件と、前月から1件減少した。

(Security NEXT - 2014/06/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
1月のフィッシング、独自ドメイン使用する送信元メアドが増加
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
「フィッシング詐欺」、1年に3回も被害あったケースも
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増