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日本国内で不正送金マルウェアの増加を観測 - ESET

オンラインバンキングにおける不正送金を目的としたトロイの木馬が、日本国内を中心に感染を拡大していることがわかった。

ESETによれば、2013年10月に確認された「Win32/Spy.Aibatook」が、2014年に入り検知数が増加しているもの。特に2月中旬から3月中旬にかけて国内で感染を拡大した。

ESETグラフ
日本国内における「Win32/Spy.Aibatook」の検出状況(グラフ:キヤノンITソリューションズ)

同マルウェアは、ワールドワイドで見ると68.7%が日本国内で検知されている。続いて多い「香港 (6.3%)」や「ロシア(5.3%)」と比較しても突出していることがわかる。

また同社によれば、「Win32/PSW.Papras」の動きも活発となっているという。同マルウェアは、日本はもちろんスロバキアのオンラインバンキングも標的にしたマルウェアで、「マンインザブラウザ(MITB)」により、正規のオンラインバンキングにおいて偽画面を表示し、利用者の情報を騙し取るという。

(Security NEXT - 2014/04/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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