Wordにあらたな脆弱性、ゼロデイ攻撃が発生 - MSが緩和策「Fix it」を緊急公開
米Microsoftは、Wordにおける未修正の脆弱性に対するゼロデイ攻撃が発生していることを明らかにした。セキュリティ更新プログラムの開発を進めるとともに、「Fix it」の提供を開始している。
今回明らかになった脆弱性「CVE-2014-1761」は、細工したリッチテキストファイル(RFTファイル)を開くとメモリが破壊され、リモートよりコード実行が可能となるもの。「Word 2010」を対象としたゼロデイ攻撃が発生している。
Outlook 2007以降ではWordをメール表示に利用しており、プレビュー表示を行っただけで攻撃を受けるおそれがある。
同社では、定例外の可能性を含め、セキュリティ更新プログラムの開発を進めている。またMicrosoft Active Protections Program(MAPP)によりセキュリティベンダーと情報を共有するなど対策を進めている。
さらに脆弱性の緩和策として、WordによりRTFファイルを開くことを制限する「Fix it」を用意した。ウェブサイトより適用することができる。
(Security NEXT - 2014/03/25 )
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