Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「IE 10」へのゼロデイ攻撃、「同9」にも影響か - 実証コードも公開

「Internet Explorer 10」に未修正の脆弱性が存在し、同脆弱性を狙ったゼロデイ攻撃が発生している問題で、「同9」も攻撃対象となる可能性があることがわかった。実証コードも公開されており、セキュリティ機関などは注意を呼びかけている。

問題の脆弱性「CVE-2014-0322」は、「MSHTMLライブラリ」の「CMarkupコンポーネント」に存在。「Adobe Flash Player」に脆弱性は含まれていないが、今回見つかったIEの脆弱性により、細工された「Flashファイル」を開くことによって、リモートでコードを実行されるおそれがある。17日の時点で修正プログラムは提供されていない。

「Windows 8」の「IE 10」では、標準で「Adobe Flash Player」が同梱されているため、追加ソフトウェアをインストールすることなく、脆弱性の攻撃を受けるおそれがある。

今回の脆弱性を悪用した標的型攻撃が、米FireEyeや米Symantecによって確認されているが、CERT/CCの情報によれば、すでに脆弱性の実証コードも公開されているという。また当初、脆弱性の影響範囲は「IE 10」のみとされていたが、「同9」についても攻撃を受ける可能性があるとの情報もあり、注意が必要だ。

セキュリティの専門機関やセキュリティベンダーでは、脆弱性の緩和策として、マイクロソフトが無償で提供している緩和ツール「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」の活用や、脆弱性の影響を受けない「IE 11」へのアップデートを推奨している。

(Security NEXT - 2014/02/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み