Windows XPに対するゼロデイ攻撃、10月中旬に攻撃確認 - Symantec
「Windows XP」に未修正の脆弱性が存在し、悪用するゼロデイ攻撃が発生している問題で、米Symantecは、アドバイザリが公表される1カ月以上前となる10月中旬より攻撃を確認していたことを明らかにした。
問題の脆弱性「CVE-2013-5065」は、「Windows XP」および「Windows Server 2003」のWindowsカーネルに存在。悪用にはローカル権限が必要だが、攻撃が成功すると特権の昇格が生じ、端末の制御を奪われるおそれがある。
マイクロソフトでは、限定的な標的型攻撃が報告されているとして11月28日にセキュリティアドバイザリを公開。セキュリティ更新プログラムの開発を進めていることを明らかにするとともに、利用者へ注意喚起を行った。
複数のセキュリティベンダーで確認されているゼロデイ攻撃では、細工したPDFファイルが利用されており、「Adobe Reader」「Adobe Acrobat」における既知の脆弱性「CVE-2013-3346」と組み合わせて悪用されている。
米Symantecによれば、脆弱性を悪用するPDFファイルを10月中旬以降確認しており、11月初旬より攻撃が活発化しているという。件数は多くないものの、インドや米国をはじめ、オーストラリア、チリ、ハンガリー、ドイツ、ノルウェイ、サウジアラビアなど広い地域で攻撃が確認されているという。日本国内では検知されていない。
マイクロソフトでは、特定のコマンドを実行することで今回の攻撃を防ぐ回避策についてアナウンスしている。また今回の攻撃で併用された「Adobe Reader」の脆弱性は、8月に公開されたセキュリティアップデートで修正されており、最新版にアップデートすることで攻撃を防ぐことができる。
(Security NEXT - 2013/12/04 )
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