Windows XPへのゼロデイ攻撃、バックドアに感染するおそれ
「Windows XP」に対するゼロデイ攻撃が発生している問題で、トレンドマイクロは、攻撃に用いられた「Adobe Reader」の脆弱性や悪用により感染するバックドアなど、詳細を明らかにした。
今回明らかになった脆弱性は、「Windows XP」および「Windows Server 2003」において、特権が昇格する「CVE-2013-5065」。不正なアプリを起動すると端末の制御を奪われるおそれがある。FireEyeが発見し、Microsoftに報告。11月28日にセキュリティアドバイザリを公開した。すでに細工したPDFを用いた標的型攻撃が確認されている。
Trend Microも今回の攻撃を確認しており、攻撃コードを分析している。同社によれば、PDFファイルを悪用した攻撃では、「Adobe Reader」や「Adobe Acrobat」の既知の脆弱性「CVE-2013-3346」を悪用することにより、今回のゼロデイ脆弱性を攻撃していた。
「CVE-2013-5065」で生じた特権の昇格により、不正プログラムのインストールが可能となり、バックドア「BKDR_TAVDIG.GUD」に感染。さらにファイルのダウンロードや実行を行うほか、外部のコマンド&コントロール(C&C)サーバに接続し、情報が漏洩するおそれがあったという。
今回のゼロデイ攻撃に用いられたAdobe Readerなどの脆弱性「CVE-2013-3346」は、8月にAdobe Systemsが公開したセキュリティアップデートで修正されている。最新版にアップデートすることで攻撃を回避することができる。
(Security NEXT - 2013/11/29 )
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