Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Officeにゼロデイ脆弱性、標的型攻撃が発生中 - MSは「Fix it」を公開

米Microsoftは、同社製品に含まれるグラフィックスコンポーネントに未修正の脆弱性が存在し、脆弱性を狙ったゼロデイ攻撃が発生しているとして、「Fix it」など緩和策の実施を呼びかけている。

20131106ms_001.jpg
回避策として公開された「Fix it」

「Windows」や「Office」「Lync」など同社製品に含まれるグラフィックスコンポーネントにおいて、リモートからコード実行が可能となる脆弱性「CVE-2013-3906」が判明したもの。

同社によれば、「TIFFファイル」の処理に問題があり、細工されたファイルを開いたり、プレビューで表示して脆弱性が攻撃を受けた場合、端末の制御が奪われる可能性があるという。

すでに同社では、Officeを対象とした標的型攻撃を確認しており、同社では詳細について調査を進めると同時に、「Microsoft Active Protections Program(MAPP)」を通じてセキュリティベンダーなどと情報を共有した。

同社は、セキュリティ更新プログラムの開発を進めている。さらに回避策として「TIFF」ファイルの処理を無効化する「Fix it」を公開。また脆弱性緩和ツールである「EMET(Enhanced Mitigation Experience Toolkit)」の活用を呼びかけている。

(Security NEXT - 2013/11/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開