Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

サーバ管理ツール「Parallels Plesk Panel」の旧版にあらたな脆弱性 - 攻撃も発生中

サーバ管理ツール「Parallels Plesk Panel」の旧版に、あらたな脆弱性が判明した。すでに攻撃も発生しており、セキュリティ専門機関は、利用者に対して回避策やアップグレードの実施など、対策を呼びかけている。

問題の脆弱性は、「phppath」のエイリアス設定に存在する不具合で、Linux向けに提供されている「Parallels Plesk Panel 9.0」から「同9.2.3」に含まれる。サーバにPHPのCGIモードにおける脆弱性「CVE-2012-1823」が共存すると、リモートから任意のコードを実行されるおそれがある。

影響があるバージョンは、サポート期間をすでに終了しており、Parallelsでは、アップデートを提供しない方針だが、被害を緩和できるApacheの設定変更用スクリプトを提供している。またPHPの脆弱性を修正することにより、攻撃を回避できる。

これまでも旧バージョンの「Parallels Plesk Panel」は、未修正の脆弱性や初期パスワードなどが狙われ、ウェブサイトが改ざんされるといった被害が発生している。2013年3月から4月にかけても、不正なApacheモジュールをインストールされる改ざんが多数発生した。

また同管理ツールがインストールされているサーバには、「MySQL」「BIND」「phpMyAdmin」などあわせてインストールされている一方、ユーザーがアップデートを怠っている場合もあり、JPCERTコーディネーションセンターなどが注意喚起を行っている。

(Security NEXT - 2013/06/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み
「Ivanti Workspace Control」に複数脆弱性 - アップデートを公開
新規セキュリティアドバイザリ14件を公開 - SAP
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「GitLab」に複数脆弱性 - 早急にアップデートを
MS、6月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性などへ対応