Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

10月に修正されたJavaの脆弱性が攻撃対象に - 感染目的の正規サイト改ざんも

Java SEに対し、10月中旬に修正された脆弱性を悪用する攻撃が発生している。セキュリティ機関やセキュリティベンダーでは、最新版へアップデートするよう呼びかけている。

Oracleでは、10月16日に定例アップデート「クリティカルパッチアップデート(CPU)」として脆弱性を修正した最新版を公開しているが、同アップデートで修正された脆弱性の悪用が確認されたもの。

JPCERTコーディネーションセンターでは、改ざんした国内の正規サイト経由で不正サイトへ誘導し、脆弱性を悪用する攻撃について報告を受けているほか、エクスプロイトキットへの組み込みも確認したという。

またNTTデータ先端技術では、同アップデートで修正された脆弱性「CVE-2012-5076」について検証を実施。「Java API for XML-Based Web Servicesクラス」にサンドボックス外でコード実行される問題が存在しており、リモートから任意のコードを実行できることを確認した。

同社は今回の脆弱性について、攻撃コードを簡単に入手できる状態で、脆弱性に対する攻撃も容易であると指摘。攻撃を受けた場合に影響も大きいとして注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2012/11/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局
「Unbound」のDNSキャッシュ汚染脆弱性 - 追加対策版が公開
「Android」に月例パッチ、脆弱性107件に対応 - 2件ですでに悪用も
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
マルウェア対策製品「Avast Antivirus」に権限昇格の脆弱性
脅威情報共有基盤「MISP」がアップデート - 2件の脆弱性を修正
「Apache Struts」にDoS脆弱性 - ディスク領域枯渇のおそれ
組織向けコラボツール「Mattermost」に脆弱性 - 「クリティカル」も
SWITCHBOT製テレビドアホンに脆弱性 - 親子機の更新を