内閣府偽装メールでマルウェア感染被害 - Skypeで拡散する「DORKBOT」にも注意
トレンドマイクロは、同社が10月に検出したマルウェアや、感染被害の報告状況について取りまとめた。内閣府を装ったメールに添付された「BKDR_POISON」による被害報告も寄せられている。
同社がまとめた国内の検出数ランキングでは、前月と変わらずアドウェア「ADW_GAMEPLAYLABS」が最多だった。検出数は2万2365件に及び、2番目に多かった「WORM_DOWNAD.AD(4767件)」を大きく引き離している。一方、前月まで猛威をふるっていた「ZACCESS」関連のプログラムは減少傾向を見せた。
10月は、Skypeのインスタントメッセージで拡散する「WORM_DORKBOT.DN」が多数検出された。ダウンロード先のURLをメッセージで送信して拡散するワームで、今回8位にはじめてランクインした。
メッセージでURLを送り付け、不正プログラムへ感染すると、ネットバンキングやSNSのパスワードが盗まれる。また感染PCをDDoS攻撃に悪用する機能も備えていた。感染活動に用いたインスタントメッセージに日本語は利用されていないものの、18言語が利用されたという。
また、内閣府を装ったメールにバックドア型不正プログラム「BKDR_POISON」が添付され、企業に送られるケースが確認された。同社にはファイルを開いてしまったとの報告も寄せられ、国内の感染被害報告数は7件でランキング5位に入っている。
ワールドワイドの検出数ランキングは、引き続き「WORM_DOWNAD.AD」が首位。検出数は8万5222台で、前月から増加している。国内で1位だった「ADW_GAMEPLAYLABS」が3位に入った。同社がまとめた国内の不正プログラム検出状況は以下のとおり。
1位:ADW_GAMEPLAYLABS
2位:WORM_DOWNAD.AD
3位:ADW_GOONSEARCH
4位:CRCK_KEYGEN
5位:TROJ_SIREFEF.DAM
6位:ADW_INSTALLCORE
7位:ADW_OPTMEDIA
8位:WORM_DORKBOT.DN
9位:TROJ_DROPR.ZA
(Security NEXT - 2012/11/07 )
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