トレンドの被害報告で不正コード入りPDFが上位に - 「ZACCESS」関連も依然多数検知
トレンドマイクロは、同社が9月に検出したマルウェアや、感染被害の報告状況について取りまとめた。ウェブ経由で感染活動を行う「ZACCESS」関連の不正プログラムが引き続き観測されている。
同社がまとめた国内の検出数ランキングでは、アドウェア「ADW_GAMEPLAYLABS」が前月の10位からトップに浮上。定番となっている「WORM_DOWNAD.AD」は2位で、3926台から検出されている。
4位から9位の6種はすべて、「ZACCESS」関連の不正プログラム。JavaやAdobeの脆弱性を悪用しウェブ経由で感染するため、アプリケーションをつねに最新版にアップデートするなどの対策が求められる。
ワールドワイドの検出数ランキングは、引き続き「WORM_DOWNAD.AD」が1位。検出数は7万5262台と、前月の8万6943台から減少している。また7、8、9位に「ZACCESS」関連のプログラムが入るなど、国内と同様の傾向を示している。
国内の感染被害報告数ランキングでは、Adobeの脆弱性に対するエクスプロイトコードを含むPDFファイル「TROJ_PIDIEF」「EXPL_PDF4155」が、それぞれ1位と2位だった。
同社によれば、これらファイルは、脆弱性に対するエクスプロイトコードを含んでいるが、ユーザーへの深刻な被害はないとしている。
同社がまとめた国内の不正プログラム検出状況は以下のとおり。
1位:ADW_GAMEPLAYLABS
2位:WORM_DOWNAD.AD
3位:CRCK_KEYGEN
4位:Mal_Siref32
5位:TROJ_SIREFEF.DAM
6位:Mal_Siref64
7位:PTCH64_ZACCESS.A
8位:TROJ_PATCHED.AGQ
9位:TROJ_SIREFEF.SLS
10位:ADW_INSTALLCORE
(Security NEXT - 2012/10/05 )
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