Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「ディアブロ3」関連ファイル偽装して感染、金銭要求するマルウェア

人気ゲーム「ディアブロ3」の関連ファイルを装って感染し、ユーザーに金銭を要求するトロイの木馬「GVU Trojan」が発生している。

パソコン内部のデータを利用できなくし、ユーザーに金銭を支払うよう脅す「ランサムウェア」を、韓国のセキュリティベンダーであるINCA Internetが確認したもの。

問題のファイルは「Diablo_III.exe」というファイル名で流通しており、誤って実行するとレジストリを操作してPCを利用できないよう設定を変更するほか、外部へパソコン名やIPアドレスを送信する。

さらにドイツで著作権保護を推進する「GVU」のページを表示。復号するためのコードを得るために50ユーロを支払うよう求めるという。

ヨーロッパ圏ではこれまでも、各国当局を装い、ユーザーのPCで違犯行為を感知したとして、24時間以内に罰金の支払いを求め、支払いに応じない場合にハードディスク内のデータを削除するとして恐喝するランサムウェアが出回っているという。

こうした攻撃には、「Windows」や「Office」「Adobe Flash Player」「Adobe Reader」「Java」などの脆弱性が悪用されており、同社ではソフトウェアを最新版に保ち、出所がわからないリンクへアクセスする際に注意するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2012/06/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
先週注目された記事(2025年10月26日〜2025年11月1日)
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
インシデントが2割強の増加 - 「EC-CUBE」改ざん被害も複数報告
韓国関連グループの標的型攻撃が継続 - GitHub悪用でマルウェア展開
従業員アカウントが不正利用、フィッシング踏み台に - 常石G
6月の侵害は未知の手口、米子会社で別件インシデントも - 古野電気
【特別企画】脅威動向や実務者が身をもって学んだノウハウなど共有する年次イベント
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
メールセキュ製品「Libraesva ESG」に脆弱性 - すでに悪用も、国家関与か