IEによるウェブ閲覧で影響受ける脆弱性、標的型ゼロデイ攻撃が発生中 - 回避策「Fix It」の適用検討を
「Microsoft XMLコアサービス」に未修正の脆弱性が存在し、悪用する標的型攻撃が発生していることがわかった。日本マイクロソフトでは、更新プログラムの開発に向けて調査を進めるとともに、回避策についてアナウンスを行っている。
同社アドバイザリによれば、「MSXML 6.0」「同5.0」「同4.0」「同3.0」にメモリ破損の脆弱性「CVE-2012-1889」が存在しており、Internet Explorerで細工されたウェブページを開くと、リモートでコードを実行されるおそれがあるという。Windows全バージョンおよび「Microsoft Office 2007」「同2003」が影響を受ける。
同社では、標的型攻撃が積極的に展開されていることを把握しており、定例外のセキュリティ更新プログラムも含めて対応を検討している。またセキュリティベンダーが参加する「MAPP(Microsoft Active Protections Program)」を通じて情報共有に努めている。
さらに攻撃の回避策として「MSXML ActiveX」を無効化する「Fix It」を用意。脆弱性緩和ツール「EMET(Enhanced Mitigation Experience Toolkit)」の活用やアクティブスクリプトの無効化など対策の実施を呼びかけている。
(Security NEXT - 2012/06/14 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Rapid7」「SKYSEA」など脆弱性5件の悪用に注意喚起 - 米当局
MS、10月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性3件に対応
「Windows 10」サポート終了 - 重要度が高い更新は「ESU」で継続提供
SAP、10月の定例パッチを公開 - 複数のクリティカル脆弱性
Veeamバックアップ製品に深刻な脆弱性 - 修正版アップデート公開
「Chrome」のセーフブラウジングに脆弱性 - 修正版が公開
「FortiOS」で複数脆弱性を解消 - 8月に緩和策講じたゼロデイ脆弱性も修正
「Chrome」にアップデート、脆弱性3件を修正
「Veeam Backup & Replication」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
「Elastic Cloud Enterprise」に深刻な脆弱性 - アップデートやIoCを公開