Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「BIND 9」にサービス拒否の脆弱性 - キャッシュサーバに大きな影響、早急に対応を

DNSサーバ「BIND 9」にサービス拒否の脆弱性が見つかったとして、Internet Systems Consortiumや関係機関では、アップデートを呼びかけている。

「BIND 9」の全バージョンにおいて、リソースレコードの処理に不具合が見つかったもの。データを含まないRDATAフィールドのリソースレコードを処理すると、サーバがクラッシュしたり、メモリの内容が漏洩するおそれがある。

脆弱性に対する攻撃は確認されていないが、すでに情報が公開されており、リモートからDoS攻撃が行えるため注意が必要だ。

BINDをキャッシュサーバとして利用している場合、攻撃者が不正なレコードを追加した権威DNSサーバを用意し、同サーバを参照させることにより攻撃することが可能なため、特に影響が大きい。

権威DNSサーバとして利用している場合も影響を受けるが、管理者が、一定環境下で不具合を生じさせるリソースレコードをみずから追加している場合に限られる。

すでに修正済みバージョン「同9.6-ESV-R7-P1」「同9.7.6-P1」「同9.8.3-P1」「同9.9.1-P1」が公開されており、ISCや関連機関では最新版へアップデートするよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2012/06/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
「Microsoft Edge」にアップデート - 「Chromium」の脆弱性修正を反映
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中
Fortinet、アドバイザリ13件を公開 - 複数製品の脆弱性を修正