他マルウェアを隠蔽する「TROJ_ZACCESS.CQJ」が活発 - トレンド報告
トレンドマイクロは、同社が4月に検出したマルウェアや、感染被害の報告状況について取りまとめた。ほかの不正プログラムの検出を回避するルートキット「TROJ_ZACCESS.CQJ」の増加が目立っている。
同社がまとめた国内における不正プログラム検出数のランキングでは、「WORM_DOWNAD.AD」が再び1位に浮上。検出数も5181台と、前月の4433台から大きく上昇した。クラッキングツールやハッキングツールも依然として多くランクインしており、前月1位だった「CRCK_PATCHER」を含め、上位10種中4種を占める。
圏外から5位に浮上した「TROJ_ZACCESS.CQJ」は、ほかの不正プログラムの検出を回避する目的で作成されたルートキット。同社によれば、同マルウェアが検出された場合、ほかの不正プログラムへ多重感染している可能性が高いという。
ワールドワイドのランキングでも1位は「WORM_DOWNAD.AD」で、10万台以上検出され2位と大きく差をつけている。また国内で5位だった「TROJ_ZACCESS.CQJ」は、6位に入っている。
国内の感染被害報告数は642件で、前月の646件からわずかに減少した。1位は検出数で5位だった「TROJ_ZACCESS」。2位は偽セキュリティ対策ソフト「TROJ_FAKEAV」で、改ざんされたサイトからダウンロードされるケースが依然として多く、ソフトの名称やデザインが次々と変わる亜種が確認されているという。
同社がまとめた国内の不正プログラム検出状況は以下のとおり。
1位:WORM_DOWNAD.AD
2位:CRCK_KEYGEN
3位:CRCK_PATCHER
4位:HKTL_PASSVIEW
5位:TROJ_ZACCESS.CQJ
6位:TROJ_INJECTOR.JDR
7位:ADW_KRADARE
8位:WORM_ANTINNY.AI
9位:HKTL_KEYGEN
10位:PE_PARITE.A
(Security NEXT - 2012/05/10 )
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