GW最中に「Adobe Flash Player」の緊急アップデート - 標的型攻撃が発生、早急な対応を
Adobe Systemsは、深刻な脆弱性を修正した「Adobe Flash Player」のアップデートを公開した。すでにWindows版では、標的型攻撃が報告されており、同社は72時間以内のアップデートを推奨しているが、国内ではゴールデンウィーク終盤と重なり、対応の遅れが懸念される。企業などは、休暇明けに適切な対応が求められる。
今回公開されたのは、脆弱性「CVE-2012-0779」を修正したセキュリティアップデート。同脆弱性が攻撃を受けた場合、アプリケーションがクラッシュし、システムが乗っ取られる可能性がある。
影響を受けるのは、Windows、Mac、Linux向けに提供されている「Adobe Flash Player 11.2.202.233」、Android 4.x向けの「同11.1.115.7」、およびAndroid 3.xやAndroid 2.x向けの「同11.1.111.8」で、以前のバージョンも含まれる。
同社では、PC向けに脆弱性を修正した最新版「同11.2.202.235」、Android向けに「同11.1.115.8」および「同11.1.111.9」を用意。Chrome向けのプラグインについては、同ブラウザの自動アップデート機能を通じて提供する。
同社によれば、細工したファイルをメールの添付ファイルとして送り付ける標的型攻撃が、すでに発生しており、WindowsのInternet Explorer上で動作する「Flash Player」が攻撃対象になっているという。
同社は、標的型攻撃が確認された「Windows」に対して、適用優先度を3段階中もっとも高く、72時間以内のアップデートを推奨する「1」にレーティング。他プラットフォームについても、30日以内のすみやかなアップデートを求める適用優先度「2」に設定し、ユーザーへバージョンを確認してアップデートを実施するよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2012/05/04 )
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